自分がつくりあげた「理想像」が自分を苦しめる。「良き妻」という呪い

もう「良い子」の殻は破れて、自分はすっかり自然体で生きてると思ってた。

「良い子」の殻についてはこちら↓

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いわゆる敷かれたレールはとっくの昔に脱線していて、もはや元来たレールはだいぶ前に見えなくなってしまったw 安定した会社を辞めることも、通勤しないことも、企業に勤めないことも、夫婦無職で結婚することも、海外に住むことも、思い立った次の日に海外旅行に行くことも、もう慣れた。

けど、気付いてしまった。

今まで気付かなかった、極厚な「殻」が存在してることに。。。(絶望)

「良い妻」という新しい殻(呪い)、現る

去年結婚してからというもの、何をしていてもなぜか振るわず、ずっとモヤモヤモヤモヤしてた。「好きなことだけする生き方」とか謳いながら、正直全然好きに生きられてない状態だったw 

最近やっと、気付いた。

私は結婚してからというもの「良い妻」という勝手に自分がつくり出した理想像に苦しめられてきた。(というか勝手に苦しんでたw)

せっかく「良い子」の殻を破壊できたと思ったら、今度は「良い妻」という殻が出現して来たww

私の母は専業主婦で、いつも家にいて、家事も完璧、自分より夫と子ども優先、家族を置いてでかけることはほとんどない、夫には歯向かわない という、絵に描いたような日本社会で「理想」とされてきた妻であり母だった。

だから私も、本当に無意識で、そういう「良い妻」にならないといけない と思ってきたらしい。やっぱり「良い子」として生きてきた自分には、「良い◯◯」という役割を演じる癖が骨の髄まで根付いているらしい。

だから、毎週のように行っていた大大大好きな海外旅行もほとんど行かなくなったし、家事もするようになったし、自炊もするようになった、遊びに行く回数もめっきり減った。

「殻」の恐ろしさ

恐ろしいのは、「良い子」とか「良い妻」という殻(というかもはや呪い)は、自分でもその「殻」の存在に気付かないということ。今振り返ると、もはや呪いにかかってるときのキャラクターが違い過ぎてコントかと思うけど、渦中にいる自分は真剣に悩んでいて、呪いにかかっていることに気付かない(震え)

さらに怖いのは、その殻の存在に気づいても、それをなかなかその「殻」を壊すという行動に移せないということ。過去に書いた雑記を読み返すと、2018年の3月くらいの時点で(結婚直後w)、自分が「良い妻」の呪いにかかっていることに既に気付いていたんです。

けど、それを実際に壊す行動に出るまで、1年以上かかった。

やっぱり「殻」を壊すことのは、勇気がいることだから。「殻」を壊さない限り、モヤモヤはしつつも、今ある平穏な生活は続いていくわけだから。

「殻」を見て見ぬ振りをする方がずっと楽だから。

 

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「殻」と向き合うことにした

「殻」を壊すことなくモヤモヤを消せないかと思っていろいろ自分と向き合ったり、行動したりしてみたけど、やっぱりモヤモヤは消えることがなかった。このモヤモヤにもう耐えられなくなった。

機会があれば書こうと思うけど、「もっと自分と向き合え」的なメッセージをバンバン感じるようになって。痛みを伴う形で。そこから重い腰を上げていろいろ手をつけることにした。

1. 家事の手抜き

そもそも、私は本当に掃除が嫌いだ。いや、本当に嫌いw 病的に嫌いw
遊びに来た友達が家を掃除してくれるくらい本当に掃除ができないw

で、まず、掃除を外注することにした。最初はこれですら罪悪感があったんです。

掃除は「自分でやるもの」っていう勝手な思い込みがあったから。


しかし!!!!!外注したあとの快適さがすごかったw 

本当に自分でもビビるくらい肩の荷が降りたw 掃除を外注しただけなのに、人生が50000倍くらい楽になったw

家に帰ったら家がキレイになってることに心から感動した。あー、もっと前からお願いしてればよかったって心から思ったw

というか、私が1日かけてやる掃除が3時間かからず終わっていて、「あーやっぱり得意な人が得意なことをやるのが一番効率良いよな」と実感w

料理も、自分が作りたいとき以外は外食にした。

 2. 好きに旅行に行く

仕事で忙しい旦那を置いて旅行に行くなんてありえないって、無意識的に思ってたらしい。けど、移動してないと死んでしまうんじゃないかくらいの私にはもう耐えられなかった。

結婚する前は、本当毎月2〜4回くらい旅行に行ってた。それが結婚してから1年半の間に行った旅行は、3回くらい。(絶望)毎月2〜4回から1年半で3回。そりゃモヤモヤもするわけだ。

なので!

毎月 or 2ヶ月に一回のペースで日本に帰ることにした。あと、日本以外の旅行も行くことにした。

まずは来月、オーストラリアのパースに。次はベトナムのダナン。

それを心に決めただけなのに、たったそれだけなのに、もう既に心の軽さが全然違う。毎朝起きたとき、心がずしーんと重かったのに、それが本当に見事に消滅した。

夫の反応は?

多分、ここで気になるのは「え?旦那さん、なんか言わないの???」だと思う。

私も否定されることが怖かった。

英語でよく「Happy wife, happy life」という言い回しを使う。「奥さんが幸せならば、自分(旦那さん)の人生も幸せ」という感じな意味。私も最初は「本当かよw」くらいに思ってたけど、本当だったw

旦那さんに言わせると、私がつまらなそうにしてる姿を見るのが一番嫌らしい。

"Just be yourself and do whatever you want"

「自分のままでいて、やりたいことを何でもやったらいいよ」

という言葉が返ってきて、ただの神かと思いましたw

で、多分これを言うと「いいね、恵まれてて」、「旦那さんが外国人だからじゃない?」と言われそうですが「Happy wife, happy life」の法則は私の周りを見てもやっぱり当てはまる。最近読んだ「嫌なこと全部やめたらすごかった」にも同じことが書かれてました。(ちなみにこの本、おもしろかったから今度まとめてみます)

妻であり母である自分にしかできない役割というのは、「常に気持ちに余裕をもち」、明るくポジティブでいて家庭内をハッピーに保つこと

嫌なこと全部やめたらすごかった

嫌なこと全部やめたらすごかった

 

 

つまり、私は勝手に「良い妻」の妄想をつくり出して、その「理想像」にならないといけない!!!!と勝手に強迫観念を感じて、勝手に怖がってたということ。

思い込みって恐ろしい。。。

 

多分、こういう、社会的な「役割」の呪いにかかってる人って多いんじゃないかな。

誰しも何かしら「役割」を持って生きている。「子ども」とか、「母」とか、「妻」とか、「夫」とか、「父」とか。そして誰しもその「役割」に多かれ少なかれ、「理想像」を持っている。自分の両親の姿だったり、世間的に「良い」とされる姿だったり。

そしてその理想像に無意識的になろうとして、本当の自分との不一致に苦しめられてるケースが多いんじゃないかな。(理想像と自分自身が一致している場合は何も問題ないけど)

まとめ(半ば無理やり)

何が言いたいかと言うと、次から次へと「良い◯◯」の殻が現れて、自分に植え付けられた思い込みが多過ぎて気が遠くなるかもしれないけど、それでも果敢に自分を取り囲む「殻」を粉々にすることを諦めなければ、その先に生きづらさからの解脱が待っていると思うはず、だから共に頑張りましょう!

 

 

 今日もお読みいただきありがとうございます:)