海外に住むことの何がそんなに良いのか?(私の場合)

最近、どうして自分が海外に惹かれ、海外に住んでいるか?の解がかなりクリアになった。

海外に移り住む動機って、本当に人それぞれだと思う。

・日本が嫌になった人
・日本が住みづらく感じて違う国に居場所を見つけた人
・国際結婚してパートナーの国に引っ越した人

などなど。

私の場合は

「どの社会にも属さなくて良い自由が心地良いから」

だと、最近やっとしっくりきたのだ。

 

7年前とそして現在

正直、7年前に日本を出たのは、日本が嫌でしょうがなかったからだ。
日本が嫌で、海外には希望がある と漠然と思っていたんじゃないかと思う。

当時は日本の嫌なところばかりついて、よく日本のことを批判してた。


けど7年経った今、確実に日本を出たときとは日本に対する見方が変わったなと思う。
それと同時に、今住んでる国に対する見方も変わって来た。

どう変わったか?

  • 日本の良い部分が見えるようになって来た。
  • 今住んでる国の嫌な所が見えてきた。

最初は、よく言うように

・「長く住むと、その土地の良いところだけじゃなくて、悪いところも見えてくる」
・「海外と比較することで、日本の良いところがわかるようになった」

っていうことかな?と私も最初は思ってた。けど、どうもしっくりこなかったのだ。

 

「属さない」心地よさ

日本の良い部分が目につくようになったのは、自分が日本社会から長い間離れることで、日本社会特有の面倒なことを避けて通れるようになり、良い部分だけ楽しむことができるようになったからじゃないかと思う。

満員電車とか、面倒な書類作業(ハンコとかw)、年功序列とか、ブラック企業とか、待機児童問題とか、老害とか、人の容姿をバカにする文化とか、女だから〜みたいな謎な価値観とか

そういう面倒なものに巻き込まれなれないだけで、日本社会の居心地の良さのレベルは10000倍くらいアップする。

こないだもツイートしたけども、こういう負の遺産を取り除けば、日本は天国みたいな国だ。(この日本の「天国さ」に気付いたのは、確かに他の国と比較したからではあるけど)

おまけに、何もかもが安い。素晴らしい自然に囲まれてる。

さらに、私がいわゆる「常識はずれ」なことをしたところで、「この人は日本を長く留守にしてるからしょうがないね」で片付けてもらえる。

いうなれば、今の自分は頻繁に日本に来る日本好きな観光客みたいな状態なんじゃないか思う。

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日本から帰るときに機内で撮影した富士山。やっぱり日本にはたくさん宝があるよね。

 

 「どこかに属す」居心地の悪さ

逆に、今の国で居心地の悪さを特に感じ始めたのは、去年結婚したあたりだ。
結婚する前もこの国に6年住んでいたわけだけど、「飽きた」と感じることはあっても、ここまで「嫌だ」と感じることは結婚前はなかった。

それはきっと、現地の人と結婚することで、急速に「外国人」の自分からのローカル化が進んだからじゃないかと思う。

私は「〜しなきゃいけない」というルールで縛られることが心底大嫌いだ。

口に出して義理の家族や関係者に「〜しろ」と言われるわけではないけど、無言のプレッシャーみたいなものをひしひしと感じる。
結婚する前は「外国人だからしょうがないね」で片付けられてたことが通用しなくなってきている感じ。
「外国人」という魔法の切り札の効果が徐々に薄れきてしまっている感じ。

最近のこの国への嫌悪感の高まりは、「ルールへの順応」という迫り来る恐怖を察知して、心の中の警戒が鳴っていたんだと気付いた。

 

さあ、今後どうするのか?

住んでいる国にどっぷり浸かって、ローカル化する人が好きな人もいる。
けど私はそうじゃない、どこの社会にも完全に属しきらない、宙ぶらりんな状態が心地良いんだと気づいたのだ。海外に住み続ける一番の理由はこれだ。

「海外」は、どこかに属したり、ルールに縛られることができない私を救ってくれる。本当に海外に出てよかった。

だから、仮に日本に帰ったところで、また社会に属することに対して拒否反応が起きて海外に出たい病が再発することは目に見えてる。

都合良いこと言うよな〜と、自分でも思う。
けどこんないいとこ取りな人生もまたありなんじゃないかと思う。一度の人生だもの。

私はとことん良いとこ取りして生きていきたい。


そろそろ次の国へ移り住むときかな。

さて、次はいつどこの国に行こうかな?