日本の悪習 - 他人の容姿をバカにする文化
日本に根付く「他人の容姿を簡単に揶揄したり、バカにしたりする文化」
これまでいろいろな国に行き、いろいろな国の人たちと出会い、友達になり、一緒に勉強し、一緒に働き、一緒に旅をしてきたけど、やっぱり日本人の「自己肯定感の低さ」は突出してると思う。理由は様々だけども、その原因の一つは、日本に根付く「他人の容姿を簡単に揶揄したり、悪口を言ったり、バカにしたりする文化」だと思う。
「日本人」と雑に総称するのはあまり好きじゃないけど、それでもやっぱりテレビとかYoutubeなんかでハゲだのデブだのブスだの、毎日のように人がバカにされてるのを見ると、やっぱり日本人にはそういう習慣が根付いてるんだろうなと思う。
私自身も、子どもの頃から容姿を貶されて来たせいで、長いこと自分が大嫌いだった。
海外に出てから
けど、前にツイートしたように、海外に出てから自分の見た目についてとやかく言われることは本当に全くなくなった。
私の「自分嫌い」克服に最も貢献してくれたのは、海外での「褒める」という文化だ。毎日見た目から中身まで、誰かが必ず褒めてくれる。日本にいたときの癖で否定すると「ありがとう」で良いんだよと怒られるw 気付けば前よりずっと自分を好きになって、ずっと自分らしく生きられるようになっていた。
— ちょこ☺︎東南アジアでゆる生活 (@do_what_youlove) 2016年5月25日
私も海外に出て、自分の良さを認めてもらえたり褒めてもらえる環境で暮らすことによって、前より自分を好きになれるようになったな。 https://t.co/a6SIhBXTGH
— ちょこ☺︎東南アジアでゆる生活 (@do_what_youlove) 2018年8月1日
むしろ、褒められることの方が圧倒的に多くて、最初は全然慣れなかったくらい。「今日の髪型いいね」とか「今日の服似合ってるね!」とか、本当にサラッと当たり前のように言う感じ。毎日褒められるようになって、かなり自分の「自己肯定感のタンク」は満たされたし、無意味に傷つくことがなくなって、本当に生きやすくなった。人にあれこれ言われないから、スッピンで出かけることも、楽な服装で出かけるかけることも当たり前になった。日本ではいつも他人にどう見られるかが意識のどこかにあって、好きでもない流行りの服を着たりしてたなーと懐かしく思う。
こんなツイートしてた。1ヶ月以上ぶりに化粧した。前は自分の素顔が嫌で嫌で、化粧しないで外出するなんてありえなかったけど、今はすっぴんでどこにでも出現w 前より素の自分であることに自信がついたんだろうなと思う。化粧する時間省けるし、化粧落とさなくて良いし、肌の調子は良いし、良いことしかないw
— ちょこ☺︎東南アジアでゆる生活 (@do_what_youlove) 2018年3月17日
それでも心の傷はふかーく、まだ容姿に関する自己肯定感は異常に低い。
久々に日本人と飲みに行った衝撃
なんでこの記事を書こうかと思ったかというと、こないだひっっっさびさに日本人男性複数人と飲んだ。
その時、私の容姿を(ネタのつもりで)バカにされた。しかも嫌がってるのに何回も。なんだか、こういう低レベルのイジリ?に長いこと触れてなかったから、すごい衝撃だったし、本当にドン引きしたし、もう一生関わらないと心に誓った。
少なくとも自分が住んできた国や関わってきた人たちの中では、人の見た目を執拗に揶揄するのはマナー違反だし、タブーだから。
「世界の女性の自己肯定感」に関する調査を見ると一目瞭然
そうは言っても「ただ海外かぶれで日本のこと斜め上から見てるんじゃない?」とか「ただ自分が悪口言われて来ただけじゃない?」みたいに思われそうだけど、この調査を是非見て欲しい。
あのボディーソープやシャンプーで知られているブランド「ダヴ」が定期的に行なっている、「世界の女性の自己肯定感」に関する調査の結果を見ると驚く。
♦︎ 2016年 "The Dove Global Beauty and Confidence Report"(ダヴよる、世界の美と自信に関するレポート)
Percentage Of Women Who Feel Body Confident(自分の体に自信を持っている女性の割合)
- South Africa: 64%
- Russia: 45%
- Turkey: 42%
- India: 40%
- China: 37%
- Mexico: 36%
- Germany: 34%
- Brazil: 27%
- US: 24%
- Canada: 22%
- Australia: 20%
- UK: 20%
- Japan: 8%
♦︎ 2017年「少女たちの美と自己肯定感に関する世界調査」
ダヴが調査した世界14ヶ国のうち容姿に「自信がない」と答えた10代の女性の割合
出典:「日本の女性は、世界で一番「見た目」に自信がない。調査でわかった7つのこと」BuzzFeed Japan News
自分の容姿に自信がある女性、8%
自分の容姿に自信がない女性、93%
2016年、2017年ともに、日本、ダントツのビリ。
これ、絶対おかしいよね!?
やっぱり何かがおかしいんだよ。
せっかく自分が持ってきたものが好きになれない、そのままで美しいのに、世界に自分は一人しかいないのに、心無い言葉を小さい頃から浴びせられて、自信をなくしてしまう。悲し過ぎる。過剰なダイエットしたり、摂食障害になったり、引きこもりになったり、命を落としてしまったり。
日本では家族も子どもの容姿のことを笑いのネタにしたりするけど、それも本当にやめた方がいいと思う。身内であろうが、他人であろうが、その人が持って生まれて来たものに口出すような文化は消滅すべきだと思う。
自分が自分を好きでいられるような社会であって欲しいし、そうあるべきだと思う。
もし今、容姿をバカにされて苦しんでいるようであれば
もしこれを読んでいる人が今自分の容姿についてとやかく言われて苦しいんでいるようれあれば、まずは、この日本の「他人の容姿をバカにする文化」が異常であることを知ってほしい。(誇張してないです、本当に異常)こんなしょうもない習慣が根付いてる環境でそんな風に思うのは難しいと思うけど「そのままで美しい」ということを知ってほしい。「自分は美しい」とは思えなくても、せめて「こんな自分も素敵だよね」って思えるようになったら、かなり心が楽になると思う。
海外がユートピアというわけではないけど、一度海外に行ってみるのも一つの手かもしれない。少なくとも、私は海外に行くことで、穴が開いてダダ漏れしてた自分の自己肯定感のタンクの穴を塞ぎ、満たすことができた。
そして一人でも多くの人が、今日これから会う人のことをちょっとでも褒めるようになれば、少しずつでも変わっていくんじゃないかな。(自戒の念も込めて)
反響の大きかったツイート。このツイートを見たら、今日、身近にいる人を褒めてみてください。服でも髪型でも仕事っぷりでも、何でも。嬉しくない人はいないし、褒めた側も幸せな気分になれる。是非試してみてください。 https://t.co/OqLVosqtR9
— ちょこ☺︎東南アジアでゆる生活 (@do_what_youlove) 2016年8月8日